名刺を最も重要な営業ツールとして活用している「名刺コンサルタント」7名を紹介します。
名刺はビジネスに携わる人にとって「自分の分身」といえますよね。そんな名刺を、なんとなく交換するだけの無駄なツールにしてはもったいないです。
そこで「名刺コンサルタント」と銘打って活動されている7名の方をご紹介します。皆さん異なったスタンスで活動されていますが、その根底には「無駄な名刺」を生み出さないためのコンサルタントらしい「名刺戦略」が隠れています。また、コンサルタントとはどのような職業なのかについても分かりやすく解説しました。
「名刺コンサルタントとして活動されている7名の方を紹介」
数あるビジネスツールの中でも、とりわけ消耗品扱いされがちな「名刺」を、ビジネスの重要アイテムとして標榜し活動されている方々をご紹介していきます。
どのコンサルタントの方もオリジナリティーにあふれた活動をされていますので、これから起業したりする方はもちろん、名刺デザインの変更などを検討されている方にもおすすめです。
1.古土慎一氏
「ブランド名刺(儲かる名刺)」で知られている古土慎一(ふるど しんいち)さんは、広島にある「ふるど印刷」の社長さんです。「EC実践会」というセミナーに参加したことを機に、自身の強みである「名刺印刷の実績」に気づき、そこから「仕事につながる名刺」のノウハウを蓄積、今ではセミナー講師や名刺コンサルタントとしてご活躍されています。
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2.名倉信一氏
大阪の「れいあうと・にっしん株式会社」の社長さんである名倉信一(なくら しんいち)さんは、名刺の表面積「50.05㎠」にこだわって名刺交換の場を一期一会の大事な機会(Opportunity)とされている方です。名刺コンサルタントとしてセミナー講師でご活躍されている以外にも、営業コンサルタントとして数々のツール制作も行っています。
3.新垣有矢氏
沖縄の名刺コンサルタント新垣有矢(あらかき ゆうや)さんは、営業コンサルティングとしてWeb制作や業務支援を行っているAMB企画の社長さん。飲食店や不動産会社のHP作成やシステム開発に1000件近く携わり、名刺を最大限に有効活用することが「集客」や「セールス」に結びつくとして、「勝負名刺」コンサルタント業務に力を入れられています。
4.松元茂樹氏
福岡で「名刺財産化コンサルタント」として活動されている松元茂樹(まつもと しげき)さん。渡す名刺を「マーケティング」としてプロデュースされ、受け取った名刺を「セールス」として情報発信のツールに活用されています。「名刺」+「メルマガ」のコンサルティングをワンストップで行い、ブランディングから独立・起業などのお手伝いもされています。
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5.福田剛大氏
「仕事の取れる名刺の専門家」として全国でセミナーを開催されている福田剛大(ふくだ たけひろ)さん。コミュニケーションを円滑にする営業ツール企画会社「大福」の社長さんで、名刺研究所の所長さんでもあり、日本名刺協会の理事もされています。「名刺は“命使”」を旗印に掲げられている「使命引き出しコンサルタント」です。
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6.高木芳紀氏
文具ノベルティグッズの企画・販売をされている株式会社ノウトの所長さんである高木芳紀(たかぎ よしのり)さん。著書『従業員7人の「つばめや」が成功した たった1年で5000万円売上げを伸ばす仕組み』はAmazonでも高い評価レビューがされています。ビジネス名刺研究家として更新をされているブログでは、さまざまな名刺活用法を紹介されています。
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7.堀内伸浩氏
堀内伸浩氏
数々の著作を発表されている文章コンサルタントの堀内伸浩(ほりうち のぶひろ)さん。講演会やセミナーなども全国で開催されているご活躍ぶりです。著書である『ビジネスが加速する!すごい名刺』の好反響をきっかけに、「幸せを引き寄せる『夢名刺』」のプロジェクトを開始。名刺コンサルタントとしても幅広く活動をされています。
ビジネスが加速する!すごい名刺
引っ込み思案の性格ゆえに、初対面の人と話すのが大の苦手だった著者が、何とか話のキッカケを作るために名刺に様々な工夫をした話や、名刺から「儲け」を生み出すために考え出した仕掛けを、すべて公開している一冊です。似顔絵名刺を推奨されてます。さまざまな名刺の可能性にビックリすると共に名刺の可能性を感じることができる面白い本です。
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「そもそも『コンサルタント』ってなんだろう?」
誰でも一度くらいは耳にしたことがある「コンサルタント」。イメージはあるけど具体的に説明できないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
簡単にいうと「売り上げを伸ばすにはどうすればいいですか」「お客さんを呼び込むにはどうすればいいですか」という相談に対して案内をしてくれる職業です。
「クライアントの要望によって対応方法はさまざま」
相談をすれば案内をしてくれるからといって、コンサルタント事務所に電話をすれば、すべてが全て対応できるわけではありません。コンサルティングには大きく分けて3つの対象となる業務があり、それぞれが専門性のある業務になります。
イメージとしては病院に近いものがあり、総合病院のようになんでも対応できるところもあれば、町の歯医者さんや小児科というように、それぞれ専門にしている分野に相談をする必要もあります。
・経営コンサルティング・・・業界進出や撤退、分社化や組織改革、事業開発や商品開発など経営全般に携わる
・業務コンサルティング・・・財務や税務、営業や物流、マーケティングなど業務プロセス改善に携わる
・業種コンサルティング・・・IT系、人事系、金融系など各業種を専門にしている事務所
「フレームワークで課題を抽出する」
コンサルタントの方に相談をすると、「さて、どうしたら売れ上げが伸びますかねぇ」と一緒に腕組みをして考えてくれるわけではありません。
コンサルティングの基本業務は「クライアントの課題を発見し、それについて考え、解決へ導く」こと。自己分析では気づくことができない問題点などに対して、第三者に客観的かつ専門的に分析や解決方法をお願いすることになります。ここでは「フレームワーク」と呼ばれる問題解決への思考法をいくつか紹介します。
「目標を立てマーケティング戦略に落とし込む」
フレームワークを利用して会社の問題点や課題を抽出するだけがコンサルタントの仕事ではありません。「あなたの会社はここがダメだ」と指をさされるためにお金を払うわけではないので、そこから改善や目標に向かって業務フローを組み立てていき、最終的には結果を出していかなければいけません。
そして、結果を出すには目標へのプロセスや戦略がとても重要になってきます。その基本となるのが「STP」と呼ばれる下記の3項目です。
市場を細分化してビジネスの対象となる分野を決めていく
細分化した市場のユーザーからビジネスの対象となるグループを決めていく
ターゲットに決めたグループに対してビジネスの対象となる価値を決めていく
このように「名刺」のコンサルティング一つをとっても、業界全体を俯瞰したうえで自社の強みや弱みを抽出し、課題や目標が見えたら、誰にどんな価値をどのように提供するかを戦略的に実行することが大切になります。「名刺」はその中の一つのツール、もしくはファーストコンタクトの重要なツールとして、どのように扱っていくかということになるのです。
こうして見ていくと、普段なにげなく使っている「名刺」も、ちょっと大事に扱いたくなりますよね。
まとめ
単に「名刺」といっても、業務の分析や目標設定によって、そこに書き込む内容は千差万別になります。そして、視覚化した「名刺」を渡す時のアプローチも、コンサルティングされているビジネスパーソンとそうでない方では雲泥の差が出てきます。次回の名刺交換の時に、少しでも改善の意識を持ってみると、いつもとは違う変化があるかもしれませんよね。